ＳＬやまぐち号 一部運行再開、津和野で歓迎イベント

　　　　　　　　 ＳＬやまぐち号 一部運行再開、津和野で歓迎イベント
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（山陰中央新報調べ）


歓迎イベントで演奏する 津和野高校吹奏楽部のメンバー＝

島根県津和野町後田、ＪＲ津和野駅
　


７月末の豪雨の影響で休止していたＪＲ山口線の「ＳＬやまぐち号」が２日、新山口―地福
（ともに山口市）間で運行を再開した。復旧の見通しが立っていない地福―津和野
（島根県津和野町）間は無料連絡バスを運行。津和野町のＪＲ津和野駅では、
地元の高校生らがＳＬの乗客をもてなす歓迎イベントを開くとともに、早期復旧を願った。

　ＳＬやまぐち号は、午前１０時４８分に新山口駅を出発し、午後０時１４分に地福駅に到着。
津和野駅に向けた連絡バスの第１便が同１時に到着すると、法被を着た地元住民約４０人が
「津和野にようこそ」と出迎えた。

　駅舎では、津和野高校の生徒が「駅のステージ」と題した歓迎イベントを実施。
観光客や町民約４０人が集まったホームで、合唱部の４人が歌声を披露し、吹奏楽部の
６人が３曲を演奏。３年生の村上祐理さん（１８）は自ら作詞作曲した「ふるさとの唄」を歌い、
美術部の１０人は油彩画を待合室に展示した。

　また、生徒代表でスピーチした３年生の永井明日香さん（１７）は、復旧ボランティアの経験を
踏まえ「助け合いで深い絆が生まれる。一緒に頑張りましょう」と復旧へ向けた協力を呼び掛けた。

　連絡バスで降り立った兵庫県尼崎市の会社員大野雄太さん（３２）は「ＳＬの運行再開を
心待ちにしていた。線路が復旧して津和野まで開通したら、また乗りたい」と話した。

　ＳＬやまぐち号は今後、３日と１２月２１日、来年１月１～３日の計５日、１日１本往路を運行します。

タグ：ＳＬやまぐち号 一部運行