SSブログ

奥出雲・日刀保たたらでけら出し

         奥出雲・日刀保たたらでけら出し
                                         (山陰中央新報調べ)

高殿から引き出されたけらに見入る立花隆さん(左から4人目)ら=島根県奥出雲町大呂、日刀保たたら
 
5439871791.jpg

国内で唯一、たたら製鉄を行っている島根県奥出雲町大呂の日刀保たたらで1日朝、
けら出しがあり、約80人が見守る中、日本刀の原料になる良質の玉鋼を含む
重さ2・5トンのけらが生まれた。

 「高殿(たかどの)」と呼ばれる神聖なたたら操業の場で、村下(技師長)の
木原明さん(78)と渡部勝彦さん(75)ら12人が29日から3昼夜約70時間にわたり作業。
粘土で築いた炉に砂鉄を10トンと木炭12トンを投入し続けた。

 午前6時前、炉の取り壊しが始まり、木原、渡部両村下らが先端にかぎの付いた
約3メートルの棒を使い1時間がかりで崩すと、火の粉が舞い上がる中、真っ赤に焼けた
長さ3メートル、幅1メートル、厚さ40センチのけらが現れた。

 けらは2時間冷ました後、高殿からゆっくりと外へ引き出された。

 作業の様子を興味深そうに見守った作家の立花隆さん(73)は「砂鉄から鉄を造るという
世界でも珍しい技術がどこで始まったかは分からないが、
古くから山陰に伝わっていることが分かり、非常に面白い」と話した。

 この日できたけらからは、最高級の玉鋼が100キロでき、全国の刀匠に供給される。



























nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0