清水谷製錬所跡(大田) [清水谷製錬所跡]
清水谷製錬所跡(大田)
積み上げた石垣に名残
(山陰中央新報調べ)
観光客らでにぎわう
清水谷製錬所跡
世界遺産・石見銀山遺跡の清水谷製錬所跡(大田市大森町)は、さまざまな遺構が層をなす同
遺跡の中で、明治期の銀生産を担った近代の遺跡。積み上げられた石垣が製錬所の名残という。
石見銀山世界遺産センター(同町)などによると、同製錬所は、大阪の藤田組(現DOWA
ホールディングス)が建設し、1895年に完成。同年4月から操業を開始した。東京帝国大
冶金学科を卒業した武田恭作氏が設計を手掛けた。
良質の銀鉱石を製錬するため、当時の金額で20万円(現在の数十億円に相当)という巨費を
投じて作られたという。
しかし、鉱石の品質が予想より悪く、設備の製錬能力も十分でなかったことから不採算となり、
この施設は96年10月、開始からわずか1年半で操業を停止した。
県教育委員会が11月下旬に同町で開催した「写真撮影会」では、同製錬所跡も見どころの
一つとして紹介され、市民らが歴史を感じながら思い思いの構図でとらえた。
参加者を案内した県教委文化財課の椿真治調整監は「結局、ほとんど良好な鉱石がなかったことで
停止してしまう。それ以降は銅を中心とした採掘に移っていく」と歴史の流れを説明した。
現在、建物は残っていないが、当時の銀生産の様子をうかがわせる
玉作湯神社の叶い石販売数が倍増 (山陰中央新報調べ)
願い石(右)に叶い石を押し当て、
祈願する観光客=
松江市玉湯町玉造、玉作湯神社
松江市玉湯町の玉造温泉街近くの玉作湯(たまつくりゆ)神社で販売しているパワーストーン
「叶(かな)い石」の人気がうなぎ上りだ。今年は11月末現在で既に昨年の2倍近い12万8千個を
売り上げる。近年のパワースポットブームで5年前の販売開始時から年々販売数が増加して
いるのに加え、出雲大社(出雲市大社町)の「平成の大遷宮」効果が追い風になっている。
叶い石は直径1センチ前後で、願い札とお守り袋がセットになっており、価格は600円。
2008年4月に販売を始めた。もともと玉作湯神社にあり住民に信仰されてきた、直径約
40センチの「願い石」に、叶い石を押し当てて祈ると、願いが成就するとの物語を描き、
女性を中心に人気を集める。
叶い石セットの作製を担うのが地元の玉湯町にある共同作業所「NPO法人ひだまり」。
週5日、12~13人の通所者が作業に励む。
09年に1万6970個だった販売は、パワースポットブームにも乗って着実に支持を広げ、
10年は4万9050個、11年は6万3800個、12年は6万8500個と右肩上がり。
出雲大社で60年ぶりの正遷座祭が営まれた今年は、11月末現在で12万8千個を
売り上げている。山本真司施設長は「通所者は仕事がひっきりなしにあり、やりがいを
感じている」と話し、「障害者の社会参加につながっている」と喜ぶ。
4日に玉作湯神社を参拝した兵庫県伊丹市の主婦、貫祐子さん(37)は
「パワーをもらったので、自分の願いがかなえられるように努力したい」と、
願いを込めた叶い石を大事そうに持ち帰った。
(山陰中央新報調べ)
観光客らでにぎわう
清水谷製錬所跡
世界遺産・石見銀山遺跡の清水谷製錬所跡(大田市大森町)は、さまざまな遺構が層をなす同
遺跡の中で、明治期の銀生産を担った近代の遺跡。積み上げられた石垣が製錬所の名残という。
石見銀山世界遺産センター(同町)などによると、同製錬所は、大阪の藤田組(現DOWA
ホールディングス)が建設し、1895年に完成。同年4月から操業を開始した。東京帝国大
冶金学科を卒業した武田恭作氏が設計を手掛けた。
良質の銀鉱石を製錬するため、当時の金額で20万円(現在の数十億円に相当)という巨費を
投じて作られたという。
しかし、鉱石の品質が予想より悪く、設備の製錬能力も十分でなかったことから不採算となり、
この施設は96年10月、開始からわずか1年半で操業を停止した。
県教育委員会が11月下旬に同町で開催した「写真撮影会」では、同製錬所跡も見どころの
一つとして紹介され、市民らが歴史を感じながら思い思いの構図でとらえた。
参加者を案内した県教委文化財課の椿真治調整監は「結局、ほとんど良好な鉱石がなかったことで
停止してしまう。それ以降は銅を中心とした採掘に移っていく」と歴史の流れを説明した。
現在、建物は残っていないが、当時の銀生産の様子をうかがわせる
玉作湯神社の叶い石販売数が倍増 (山陰中央新報調べ)
願い石(右)に叶い石を押し当て、
祈願する観光客=
松江市玉湯町玉造、玉作湯神社
松江市玉湯町の玉造温泉街近くの玉作湯(たまつくりゆ)神社で販売しているパワーストーン
「叶(かな)い石」の人気がうなぎ上りだ。今年は11月末現在で既に昨年の2倍近い12万8千個を
売り上げる。近年のパワースポットブームで5年前の販売開始時から年々販売数が増加して
いるのに加え、出雲大社(出雲市大社町)の「平成の大遷宮」効果が追い風になっている。
叶い石は直径1センチ前後で、願い札とお守り袋がセットになっており、価格は600円。
2008年4月に販売を始めた。もともと玉作湯神社にあり住民に信仰されてきた、直径約
40センチの「願い石」に、叶い石を押し当てて祈ると、願いが成就するとの物語を描き、
女性を中心に人気を集める。
叶い石セットの作製を担うのが地元の玉湯町にある共同作業所「NPO法人ひだまり」。
週5日、12~13人の通所者が作業に励む。
09年に1万6970個だった販売は、パワースポットブームにも乗って着実に支持を広げ、
10年は4万9050個、11年は6万3800個、12年は6万8500個と右肩上がり。
出雲大社で60年ぶりの正遷座祭が営まれた今年は、11月末現在で12万8千個を
売り上げている。山本真司施設長は「通所者は仕事がひっきりなしにあり、やりがいを
感じている」と話し、「障害者の社会参加につながっている」と喜ぶ。
4日に玉作湯神社を参拝した兵庫県伊丹市の主婦、貫祐子さん(37)は
「パワーをもらったので、自分の願いがかなえられるように努力したい」と、
願いを込めた叶い石を大事そうに持ち帰った。